秋田市の土地探しと資金計画。金利も地価も動く今、家づくりの順番をどう考えるか

こんにちは。あしたのいえの船尾です。

7月に入ってから、秋田も本格的に暑くなりました。今週は高温の予報が出る一方で、雨の日も重なっています。この時期は暑さと大雨の両方に気を配らないといけませんね。皆さま、どうかご無理をなさらないでください。

さて、最近ご相談の場でよく聞かれるのが「今って、家を建てるタイミングとしてどうなんですか」というご質問です。金利のニュースが増え、土地の値段も上がっていると聞く。だから迷う。とてもよく分かります。

今日はこの問いに、秋田市の土地探しと資金計画という切り口からお答えしてみたいと思います。結論から申し上げると、大事なのは「いつ建てるか」よりも「どの順番で考えるか」だと私は思っています。


■この記事のポイント
・土地探しより先に、総額の資金計画を立てるほうが結果的に動きやすい
・秋田市の住宅地の公示地価は上昇傾向。待つことにも相応のコストがある
・変動金利は上昇の方向。返済額そのものより「余裕の幅」を確認したい
・住宅の補助金制度は年度ごとに内容が変わるため、計画段階での確認が欠かせない
・秋田の土地選びは、雪の置き場・水はけと地盤・道路との高低差を必ず見る


【目次】
1. なぜ土地探しより先に、資金計画なのでしょうか?
2. 秋田市の土地の価格は、今どうなっているのでしょうか?
3. 金利が動く今、資金計画で何を確認すればいいのでしょうか?
4. 補助金は、家づくりの計画にどう関わってくるのでしょうか?
5. 秋田で土地を見るとき、どこを確認すればいいのでしょうか?
6. 建築家と建てる家なら、土地のクセはどう活かせるのでしょうか?
7. 土地探しから相談すると、何が変わるのでしょうか?


■なぜ土地探しより先に、資金計画なのでしょうか?

家づくりのご相談で、いちばん多いつまずき方があります。それは「良い土地が見つかったのに、決めきれずに他の方に決まってしまった」というケースです。

なぜ決めきれないのか。総予算が決まっていないからです。土地に2,000万円出せるのか、1,200万円までなのか。この線が引けていないと、目の前の土地が自分たちにとって高いのか安いのか、判断のしようがありません。そして土地は、良い条件のものほど早く動きます。迷っている数週間で無くなってしまう。何度もそういう場面を見てきました。

ですので私は、まず総額から考えることをおすすめしています。毎月いくらまでなら無理なく返せるか。頭金はいくら入れられるか。そこから逆算して総額の枠を出し、その枠を土地と建物と諸費用に配分していく。この順番だと、土地を見に行ったときに「これは枠に収まる」「これは少し超えるけれど、その分建物を調整すれば成立する」という判断がその場でできます。

ちなみに諸費用は、意外と見落とされがちです。登記や火災保険、地盤改良、外構、そして引っ越しや家具。土地と建物の金額だけで組んでしまうと、後から効いてきます。最初の段階で概算を入れておくと安心です。


■秋田市の土地の価格は、今どうなっているのでしょうか?

2026年の地価公示によると、秋田市の住宅地の平均価格は前年から上昇しました。上昇率としては数パーセントの範囲ですが、方向としては上向きです。県全体で見ても住宅地は上昇に転じています。

「秋田は人口が減っているのに、土地は上がるんですか」と驚かれることがあります。ただ、土地の価格は人口だけで決まるものではありません。人気のエリアに需要が集中すること、造成や資材にかかるコストが上がっていること、こうした要因が重なっています。実際、秋田市内でも学区や利便性によって動きは大きく違います。全体の平均が上がっていても、エリアごとに見れば横ばいのところもあります。

ここで申し上げたいのは「今すぐ買ってください」ということではありません。ただ、「もう少し様子を見よう」という判断にも、コストがある。土地が上がれば、同じ予算で選べる範囲は狭くなります。金利が上がれば、同じ借入額でも総返済額は増えます。待つことは安全な選択に見えますが、必ずしもそうとは限らない。それだけは知ったうえで判断していただきたいと思っています。


■金利が動く今、資金計画で何を確認すればいいのでしょうか?

[画像:住宅ローンの返済シミュレーション表を指さして説明する場面の手元。横長16:9]

2026年に入り、日本銀行の金融政策の変更を受けて、住宅ローンの金利は上昇の方向で動いています。変動金利についても、各金融機関で引き上げの動きが報じられています。具体的な適用時期や上げ幅は金融機関ごとに異なりますので、必ずご自身が検討されている銀行の最新の条件をご確認ください。

そのうえで、資金計画で確認していただきたいのは「今の返済額」ではなく「余裕の幅」です。

変動金利を選ぶ場合、今の金利で計算した返済額だけを見て決めるのは少し危ういと思います。仮に金利が1パーセント上がったとき、毎月の返済はいくらになるのか。その額でも生活が回るのか。この確認をしておくと、金利のニュースが出るたびに不安になる、ということが減ります。

固定金利にすれば返済額は動きませんが、その分、当初の金利は高めになります。どちらが正解ということはありません。ご家族の収入の安定度や、繰上返済をどれくらい見込めるかによって、選ぶべきものは変わります。私たちは金融の専門家ではありませんので断定的なことは申し上げませんが、複数のパターンを並べて一緒に見ていくことはできます。

もうひとつ。断熱性能の高い家は、光熱費が抑えられます。返済額と光熱費は、家計から見れば同じ「毎月出ていくお金」です。建物にかけた費用が毎月の光熱費で戻ってくる面もありますので、そこも含めて総額で考えていただくとよいと思います。


■補助金は、家づくりの計画にどう関わってくるのでしょうか?

省エネ性能の高い住宅に対する国の補助制度は、年度ごとに名称も金額も条件も変わります。2026年度についても新しい枠組みで動いており、補助額は前年度から見直されているようです。

金額の詳細はここでは断定を避けますが、計画上いちばん大事なのは金額そのものより「締切」と「着工との前後関係」です。多くの制度では、工事に着手する前に手続きを済ませておく必要があります。つまり、家づくりの相当早い段階で制度を意識しておかないと、間に合わないということが起こります。

また、予算の上限に達した時点で受付が終了する制度もあります。年度の後半になるほど不確実性が増しますので、活用を前提に資金計画を組む場合は、その分の余裕を見ておくほうが安全です。

制度の最新情報は、必ず国や自治体の公式の案内でご確認ください。私たちも計画のご相談の際には、その時点で確認できる情報をお伝えするようにしています。


■秋田で土地を見るとき、どこを確認すればいいのでしょうか?

ここは秋田ならではの話です。私が現地でいつも見ているのは、次の3つです。

1つめは、雪をどこに置けるか。間口が狭く、隣家との距離も近い土地だと、除雪した雪の置き場に困ります。毎年のことですから、これは住み始めてからの負担に直結します。図面の上では分かりにくいので、冬の状況を想像しながら現地を見ることが大事です。

2つめは、水はけと地盤。近年は大雨の頻度が上がっています。周辺より低くなっていないか、雨のあとに水が残る場所はないか。地盤が弱ければ改良工事が必要になり、これは数十万円から百万円単位で予算に影響します。土地の価格が安く見えても、改良費で逆転することがあります。

3つめは、道路との高低差。高低差があると、造成や外構の費用がかさみます。一方で、うまく設計すれば眺望や採光の面で有利に働くこともあります。マイナスとは限らないのですが、費用への影響は必ず確認しておきたいところです。

この3点は、土地の広告や資料からは読み取れません。だからこそ、現地を一緒に見ることに意味があると思っています。


■建築家と建てる家なら、土地のクセはどう活かせるのでしょうか?

ここが、私が今日いちばんお伝えしたいところです。

予算の関係で、条件が完璧な土地を選べないことはよくあります。少し細長い、変形している、南側に建物がある。こうした土地は価格が抑えられていることが多いのですが、規格化されたプランを載せようとすると途端に難しくなります。

建築家と建てる家、つまり注文住宅であれば、この前提が変わります。細長い土地なら中庭を挟んで光を入れる。南側が塞がっているなら、高い位置に窓を取って上から採光する。高低差があるなら、それを利用して中二階をつくる。土地のクセを、設計で価値に変えられるのです。

結果として、条件の良い高い土地を買うよりも、条件にクセのある土地を活かしたほうが、総額を抑えながら満足度の高い家になることがあります。土地と設計をセットで考えられると、選択肢が一気に広がる。これは実感として申し上げられます。

私たちの「あしたのHIRAYA」や「中二階の家」も、こうした土地の条件から生まれてきた考え方が元になっています。
https://www.ashitanoie.jp/brand/hiraya/


■土地探しから相談すると、何が変わるのでしょうか?

私たちは不動産会社が母体で、そこから住宅事業を始めました。ですので、土地の話と建物の話を同じテーブルでできます。

これが何を意味するかというと、土地を見に行った時点で「この土地ならこういう建て方ができて、費用はこれくらい」という見立てを、その場でお伝えできるということです。土地を先に契約してから建築会社を探すと、後から「その土地では思っていた家が建たない」と分かることがあります。この順番の問題は、実は少なくありません。

また、完成した家を見ていただける機会もあります。私たちの分譲住宅は、注文住宅と同じ性能・同じ設計の考え方でつくっています。図面や言葉では伝わりにくい部分を、実際の空間で体感していただける入り口としてご覧いただければと思います。そのうえで「自分たちならこうしたい」というご希望が出てくれば、そこから注文住宅のご相談に進んでいただけます。


■あわせて読みたい
・施工事例|土地の条件を活かした家づくりの実例
・分譲地情報|完成した家で私たちの家づくりを体感する
・お客様の声|土地探しから建てた方の体験談


■まとめ

金利も地価も動いている今、「待つべきか、進めるべきか」で悩まれるのは自然なことだと思います。ただ、待つことにも進むことにも、それぞれのコストがあります。だからこそ、雰囲気ではなく数字で比べていただきたいのです。

そのために必要なのが、資金計画を先に立てることでした。総額の枠が決まれば、土地を見たときに判断できます。判断できれば、良い土地を逃しません。そして、土地に多少のクセがあっても、建築家と建てる家であれば設計で活かすことができます。

秋田で家を建てるということは、雪と、夏の暑さと、この土地の気候と長く付き合っていくということでもあります。だからこそ、最初の順番を丁寧に組み立てておきたい。そう思っています。

家づくりって、きっと素敵な明日のためにあるんだ。私たちはそう考えて、日々お客様と向き合っています。


■あしたのいえについて

秋田セントラル不動産株式会社の住宅事業部「あしたのいえ」は、秋田市を中心に潟上市・能代市などで、建築家と建てる家=注文住宅を軸に家づくりをお手伝いしています。土地探しからのご相談を得意としています。

私たちが大切にしている4つのこと
1. 耐震等級3を標準としています
2. 高耐震・高断熱パネルを採用しています
3. 長期優良住宅の考え方を取り入れています
4. 入居後もアプリ「マイホム」でチャットからご相談いただけます

このほか、省令準耐火構造や24時間換気にも対応しています。


■土地探しと資金計画のご相談を承っています

「うちの場合はどうなるんだろう」という段階で構いません。数字を一緒に並べるところから始めましょう。

資料請求 https://www.ashitanoie.jp/booklet-ssl/
来場予約・お問合せ https://www.ashitanoie.jp/contact-ssl/
018-896-1644(受付9:00〜18:00・定休日不定休)


■よくある質問

Q. 土地探しと資金計画は、どちらを先に進めるべきですか?
A. 資金計画を先に、というのが私たちのおすすめです。総予算の枠が決まっていないと、土地にいくらまで出せるのかが判断できず、良い土地が出てきても決めきれません。まず総額の目安を立て、そのうえで土地を探す順番が動きやすいと感じています。

Q. 金利が上がっている今は、家づくりを待ったほうがいいですか?
A. 一概には言えません。金利は上昇の方向にありますが、秋田市の住宅地の地価も上昇傾向で、待つことで土地の条件が悪くなる可能性もあります。ご家族の状況と資金計画の余裕度を見て判断されるのがよいと思います。ご相談いただければ一緒に数字を並べて整理します。

Q. 土地を持っていなくても相談できますか?
A. もちろんです。私たちは不動産会社が母体ですので、土地探しからのご相談が中心です。建物のプランと土地をセットで考えられるのが強みだと思っています。

Q. 秋田で土地を選ぶとき、特に気をつけることはありますか?
A. 雪をどこに置けるか、水はけと地盤、そして道路との高低差の3点は必ず確認しています。秋田の冬と近年の大雨を考えると、この3点は住み始めてからの暮らしやすさに直結します。

Q. 分譲住宅と注文住宅、どちらを選べばいいですか?
A. 私たちは建築家と建てる家、つまり注文住宅を本筋としてお手伝いしています。分譲住宅は同じ性能・設計思想でつくっていますので、私たちの家づくりを完成した状態で体感していただく入り口としてご覧いただくのがおすすめです。実物を見てから、ご自身の土地でどう建てるかを考えていただけます。


■執筆者

船尾 教司(ふなお のりつか)/秋田セントラル不動産株式会社「あしたのいえ」代表取締役
建築家と建てる家=注文住宅を中心に、不動産売買から分譲住宅・リフォームまで地域密着で取り組んでいます。秋田市保戸野通町5-37 菊谷ビル1F。
会社概要 https://www.ashitanoie.jp/company/


あしたのいえ 秋田セントラル不動産株式会社 船尾 教司