「いつ動けばいいですか」と聞かれたら、私はまず1年という数字をお見せします


秋田で建築家と建てる家、いつ動き出せば間に合う?|家づくりのスケジュールを社長がご説明します

こんにちは。あしたのいえの船尾です。

お盆が明けて、事務所へのご相談が一段と増えてきました。内容で多いのが「そろそろ動いたほうがいいのか、まだ早いのか分からない」というものです。金利の話、補助金の話、秋田の冬の話。いろいろな情報が耳に入るぶん、かえって最初の一歩が踏み出しにくくなっているのだと思います。

そこで今回は、秋田市で注文住宅を建てるときのスケジュールを、ご相談から入居までの流れに沿って正直にお話しします。私たちが手がけているのは建築家と建てる家ですので、設計にどれくらい時間をかけるのか、それはなぜなのかという点も含めてご説明します。

[画像:秋の秋田市街と住宅地を見渡す横位置の風景カット]

この記事のポイント

  • 土地をお持ちなら、ご相談から入居まで1年前後がひとつの目安です
  • 土地探しから始める場合は、さらに数か月から1年ほど幅を見ておくと安心です
  • 秋田の冬に影響を受けるのは、主に基礎・外部足場・外構の工事です
  • フラット35の金利は2026年8月に3.290%となり、現行制度で最も高い水準になりました
  • 国の「みらいエコ住宅2026事業」は、注文住宅の新築(ZEH水準住宅)の第2期申請受付が2026年9月30日までとされています
  • 設計に時間をかけることと、工程が遅れることは別の話です

2026年の秋、家づくりの「時間」はどう変わってきているのでしょうか?

[画像:カレンダーと間取り図、電卓を並べた横位置の俯瞰カット]

まず、いま起きていることを整理させてください。

ひとつは金利です。住宅金融支援機構のフラット35は、2026年8月の最低金利が3.290%となりました(返済期間21年以上35年以下・融資率9割以下の場合)。7月の3.140%から上がり、現行制度が始まってから最も高い水準と報じられています。変動金利についても、金融機関によって引き上げの動きが出ています。

もうひとつは補助金です。2025年度に実施されていた子育てグリーン住宅支援事業は受付を終え、2026年度は「みらいエコ住宅2026事業」が行われています。この事業では、注文住宅の新築(ZEH水準住宅に限る)の第2期交付申請の受付期間が2026年9月30日までとされています。しかも予算の上限に達した時点で受付が終了する仕組みです。公式サイトの2026年8月24日時点の表示では、長期優良住宅・ZEH水準住宅の枠は予算に対する申請額の割合が24%、GX志向型住宅の枠は51%となっていました。

そして土地です。秋田市の住宅地の地価は、ここ数年ゆるやかな上昇が続いています。劇的に高騰しているわけではありませんが、「待てば安くなる」という前提は置きにくくなってきました。

こう並べると急かされているように感じるかもしれませんが、私がお伝えしたいのはその逆です。条件が動いているからこそ、期限に追われて決めるのではなく、自分たちの時間軸を先に決めてしまうことが大事だと思っています。そのために、まずは実際にかかる時間を知っていただきたいのです。

建築家と建てる家は、相談から入居までどれくらいかかるのでしょうか?

[画像:打ち合わせテーブルで図面を広げて話し合う手元の横位置カット]

土地をすでにお持ちの場合、ご相談から入居まで1年前後をひとつの目安としてご案内しています。内訳はおおよそ次のような流れです。

ご相談・ヒアリング(1〜2か月)
どんな暮らしがしたいか、ご予算はどのくらいか、いつ頃住みたいか。この段階で資金計画の骨格も一緒につくります。ここを飛ばして間取りの話から始めると、あとで大きく戻ることになりがちです。

設計・プランの打ち合わせ(3〜5か月)
建築家と一緒に、敷地の条件とご要望をすり合わせながらプランを詰めていきます。ここがいちばん時間をかける部分です。理由は後ほど改めてお話しします。

ご契約・確認申請・着工準備(1〜2か月)
仕様と金額を確定し、建築確認の手続きを進めます。住宅ローンの本審査もこの時期です。補助金を使う場合の手続きも、この前後に入ってきます。

工事(5〜6か月)
基礎から始まり、上棟、屋根・外壁、内部の造作、設備、仕上げと進みます。工事中も現場でご確認いただく機会をお取りしています。

お引き渡し・入居
お引き渡し後も、アプリ「マイホム」でチャットのご相談を承っています。住み始めてからのほうが、聞きたいことは増えるものです。

これはあくまで標準的な目安です。ご家族の状況や敷地の条件で前後します。ただ、「思い立ってから半年で入居」は、注文住宅ではかなり難しいということは正直にお伝えしておきます。

秋田の冬は、工事のスケジュールにどう関わってくるのでしょうか?

[画像:雪の積もった秋田の住宅地を写した横位置の冬景色カット]

秋田で家づくりを考えるとき、冬をどう織り込むかは避けて通れません。

影響を受けやすいのは、主に次の工事です。

  • 基礎工事......地面の凍結や積雪の影響を受けます。コンクリートは気温が低いと強度が出るまでに時間がかかるため、養生に手間と日数がかかります
  • 外部足場を使う工事......屋根や外壁の工事は、雪や強風の日は安全のため止めざるを得ません
  • 外構工事......駐車場の舗装や植栽は、雪解けを待つことになる場合があります

逆に、建物が屋根と外壁で覆われたあとの内部工事は、冬でも比較的進めやすいのが実情です。断熱材を入れ、床を張り、造作をつくり、設備を入れる。この段階まで到達していれば、雪の日でも現場は動きます。

ですから私たちは「冬に着工できない」とは申しません。ただ、冬までにどこまで進めておくかを逆算して工程を組むことは大切にしています。たとえば秋のうちに基礎と上棟まで終わらせておけば、冬のあいだに内部を進め、春先に外構をまとめる、という組み立てが可能になります。

この「逆算」ができるのは、設計の段階からスケジュールを一緒に見ているからです。契約してから工程表が出てくるのではなく、ご相談の初期からおおよその季節配置をお見せするようにしています。

土地から探す場合、スケジュールのどこが読みにくいのでしょうか?

[画像:秋田市内の分譲地・更地を歩いて確認している横位置のカット]

土地探しから始める場合、正直に申し上げて期間がいちばん読みにくいのはここです。3か月で決まる方もいれば、1年以上探される方もいます。

読みにくくなる理由は、いくつかあります。

ひとつは、良いと思える土地に出会えるかどうかがタイミング次第だということ。秋田市内でも、学区や生活圏を絞り込むほど売り出される土地の数は限られます。

もうひとつは、土地が見つかってからの確認作業に時間がかかることです。地盤の状態、上下水道の引き込み、道路との高低差、ハザードマップ上の位置。これらを確認せずに契約すると、あとから想定外の費用が発生します。

そしてもうひとつ、意外と見落とされがちなのが「その土地にどんな家が建つのか」が分からないまま買ってしまうことです。土地の形が変わっていたり、道路との関係が難しかったりすると、思い描いていた間取りが入らないことがあります。

私たちは不動産会社であり、住宅をつくる会社でもあります。土地をご覧いただく段階から、「この敷地なら、こういう建ち方ができます」という見通しを一緒にお出しできるのが強みだと思っています。土地を決めてから設計者を探すより、行ったり来たりが少なく済みます。

ですので、土地からお探しの方こそ、土地が決まる前にご相談いただきたいのです。これは営業のためではなく、単純にスケジュールの無駄が減るからです。

設計に時間をかけることに、どんな意味があるのでしょうか?

[画像:建築家がスケッチや模型を前に説明している横位置のカット]

ここが今回いちばんお伝えしたい部分です。

先ほど、設計の打ち合わせに3〜5か月かけるとお話ししました。「そんなにかかるのか」と思われた方もいるかもしれません。もっと早く出来上がる家づくりも世の中にはあります。

それでも私たちが建築家と建てる家に時間をかけるのは、家は建ててからのほうがずっと長いからです。30年、40年と暮らす場所を、数週間で決めた図面のまま建ててしまうのは、もったいないと思っています。

時間をかけると、たとえばこういうことが起きます。

  • 季節を跨いで敷地を見ることで、夏の日差しと冬の雪の落ち方の両方を確認できる
  • 暮らし方の希望が、打ち合わせを重ねるうちにご家族の中で整理されていく
  • 「なんとなく2階建て」と思っていた方が、平屋や中二階の家という選択肢に気づく
  • 断熱や耐震の考え方をご理解いただいたうえで、仕様を選んでいただける

私たちは耐震等級3を標準とし、高耐震・高断熱パネルを採用し、長期優良住宅の考え方を取り入れています。ただ、こうした性能は数値を見せて終わりではなく、「秋田の冬に、この家がどう効くのか」をご納得いただくまでご説明する時間が必要だと考えています。

大事なのは、設計に時間をかけることと、工程が遅れることは別だということです。いつまでに何を決めるかをスケジュール表で共有しておけば、じっくり考えながらでも予定どおりに進められます。逆に、決める時期が曖昧なまま「ゆっくり考えましょう」とだけ言われると、そこから遅れが生まれます。

時間をかけるからこそ、スケジュール管理が要る。私はそう思っています。

完成している家を見ることは、スケジュールにどう効くのでしょうか?

[画像:完成した住宅のリビングを見学しているご家族の横位置カット]

設計の打ち合わせが長引く原因のひとつに、「言葉で説明されても、実物が想像できない」というものがあります。

天井の高さ、廊下の幅、窓から入る光の量、玄関から入ったときの空気の感じ。これらは図面や数値では伝わりきりません。何度も打ち合わせを重ねるより、一度実物に立ってみるほうが早いことがあります。

その意味で、完成した家をご覧いただける機会は、スケジュールを縮める助けになります。施工事例をご覧いただくのもそうですし、私たちが手がけている分譲住宅にお入りいただくのもひとつの方法です。

私たちの分譲住宅は、注文住宅と同じ性能・同じ設計思想でつくっています。耐震等級3の標準も、高断熱の考え方も、注文住宅と分けてはいません。ですので、分譲の家に立っていただくと、「あしたのいえがつくる家は、こういう空気なんだな」ということを体感していただけます。

そのうえで「やっぱりこの部分は自分たちに合わせたい」と思われたなら、それが注文住宅のご相談の入り口になります。実際、分譲住宅をご覧になったあとに建築家と建てる家を選ばれた方もいらっしゃいます。見ることは、迷いを減らし、決断を早めます

今から動き始めるなら、最初の一歩は何でしょうか?

[画像:資料とパンフレットを手に取っている横位置のカット]

「まだ何も決まっていないので」とおっしゃる方は多いのですが、決まっていない段階こそ、ご相談の意味があります。

最初の一歩としておすすめしているのは、次の3つです。

1. いつ頃住みたいかを、ご家族で話してみる
お子さんの入学、ご家族の節目、いまのお住まいの契約。時期を決める材料は必ずあります。目標の時期が決まれば、逆算はこちらでできます。

2. 資料を取り寄せて、性能や考え方に目を通しておく
打ち合わせの前にひととおりご覧いただいておくと、初回の相談の中身が濃くなります。ご来場が難しい時期でも、資料なら手元でご覧いただけます。

3. 資金計画の見通しを、早めに立てる
金利が動いている時期ですので、いまの条件で毎月いくらになるのかを一度確認しておくと、判断がしやすくなります。補助金についても、対象になりそうか、期限に間に合いそうかを含めてご説明します。制度は予算の上限に達すると受付が終わるため、期限日まで必ず申請できるとは限らない点はご承知おきください。

秋は、家づくりを始めるのに良い季節だと思っています。夏の暑さが落ち着き、雪が降るまでにはまだ時間がある。この時期にご相談いただければ、翌年の春から夏にかけての着工が現実的な選択肢になります。

まとめ

今回は、秋田市で注文住宅を建てるときのスケジュールについてお話ししました。

土地をお持ちなら1年前後、土地探しから始めるならさらに幅を見ておくこと。秋田の冬に影響を受けるのは基礎・外部足場・外構であり、逆算して工程を組めば冬も味方にできること。設計に時間をかけることと、工程が遅れることは別だということ。そして、完成した家を見ることが決断を早めてくれること。

金利も補助金も、たしかに動いています。国の制度には期限があり、予算の上限もあります。それでも、期限に合わせて家の中身を妥協するのは順序が逆だと私は思います。まずはご自身の時間軸を決めて、そのうえで使える制度があれば使う。この順番で考えていただきたいのです。

いつ動き出せばいいのか分からない。その段階のご相談こそ、いちばんお役に立てます。どうぞお気軽にお声がけください。

あしたのいえ(秋田セントラル不動産株式会社)について

「Home for wonderful tomorrow! 家づくりって、きっと素敵な明日のためにあるんだ。」
私たちは秋田市を中心に、潟上市・能代市などで建築家と建てる家をお手伝いしています。不動産会社としての土地探しから、設計・施工、そしてお引き渡し後まで、ひと続きでお付き合いさせていただきます。

私たちの4つの強み

  1. 耐震等級3を標準としています
  2. 高耐震・高断熱パネルを採用しています
  3. 長期優良住宅の考え方を取り入れた家づくりをしています
  4. ご入居後もアプリ「マイホム」でチャット相談を承っています

このほか、省令準耐火構造や24時間換気にも対応しています。

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あしたのいえ専用TEL 0800-800-7725(受付9:00〜18:00/定休日不定休)
秋田市保戸野通町5-37 菊谷ビル1F

よくある質問

Q. 秋田で注文住宅を建てる場合、相談から入居までどれくらいかかりますか?

A. 土地をお持ちの場合で、ご相談から入居まで1年前後をひとつの目安としてご案内しています。土地探しから始める場合は、土地が決まるまでの期間が読みにくいため、さらに数か月から1年ほど幅を見ておくと安心です。ご家族の状況や敷地の条件によって変わりますので、まずはご要望をうかがったうえで具体的なスケジュールをお出しします。

Q. 秋田の冬は、家の工事に影響しますか?

A. 積雪や凍結の影響を受けるのは、主に基礎工事や外部の足場を使う工事、外構工事です。建物が屋根と外壁で覆われたあとの内部工事は、冬でも進めやすくなります。そのため私たちは、冬までにどこまで進めておくかを逆算して工程を組みます。冬に着工できないわけではありませんが、季節を織り込んだ計画は大切だと考えています。

Q. 補助金の申請期限に間に合わせるには、いつまでに契約が必要ですか?

A. 制度によって条件が異なり、申請は登録した事業者が行います。また予算の上限に達した時点で受付が終了する仕組みのため、期限日まで必ず受け付けられるとは限りません。現在の制度内容と残りの予算状況を確認したうえで、間に合う可能性があるのか、次の年度の制度を待つほうが現実的なのかを一緒に判断させてください。制度の詳細は必ず公式サイトでご確認ください。

Q. 土地がまだ決まっていなくても相談できますか?

A. はい、むしろ土地が決まる前にご相談いただくほうがスケジュールは組みやすくなります。私たちは不動産会社でもありますので、土地探しと資金計画、設計の見通しを同じテーブルで並べてご説明できます。土地を決めてから相談先を探すより、時間のロスが少なく済みます。

Q. 設計の打ち合わせには、どれくらい時間をかけるものですか?

A. 建築家と建てる家の場合、プランがまとまるまでに数か月をいただくことが多いです。急いで決めた間取りは、暮らし始めてからの後悔につながりやすいと感じています。一方で、決めるべきことを決める時期を明確にしておけば、時間をかけながらも工程は遅れません。スケジュール表を共有しながら進めます。

参考にした公的情報

  • みらいエコ住宅2026事業(国土交通省)公式サイト https://mirai-eco2026.mlit.go.jp/ /注文住宅の新築(ZEH水準住宅)第2期の交付申請受付期間、予算に対する申請額の割合(2026年8月24日時点の表示)
  • 住宅金融支援機構【フラット35】2026年8月の適用金利
  • 秋田市の地価に関する公表情報(秋田市公式サイト、秋田県地価調査)

※制度の内容や金利は変更される場合があります。最新の情報は必ず各公式サイトでご確認ください。

執筆者

船尾 教司(ふなお のりじ)
秋田セントラル不動産株式会社「あしたのいえ」代表取締役

建築家と建てる家=注文住宅を中心に、不動産売買から分譲住宅・リフォームまで、秋田で地域密着に取り組んでいます。会社概要は https://www.ashitanoie.jp/company/ をご覧ください。

あしたのいえ 秋田セントラル不動産株式会社 船尾 教司