お盆の帰省と家づくり|秋田市で実家の土地に建てる注文住宅という選択

こんにちは。あしたのいえの船尾です。

お盆が近づいてきました。秋田に帰ってくるご家族を迎える準備をされている方、逆に久しぶりに実家に帰るという方、それぞれいらっしゃると思います。私たちのところにも、この時期になると「帰省したときに親と家の話をしたのですが」というご相談が増えてきます。

今日は、秋田市で実家の土地に建てる注文住宅という選択について、私が普段お客様にお伝えしていることを整理してお話しします。土地を新しく探すのとは少し違う、独特の論点があるテーマです。


■ この記事のポイント

・お盆は家族が揃う数少ない機会。住まいの将来を話し始めるのに向いている
・親の土地に建てる場合、使用貸借であれば贈与税は課税されないというのが国税庁の考え方
・建て替えかリフォームかは「今の建物の状態」と「これから何年住むか」で決まる
・2026年8月は金利が上昇局面。国の補助事業にも申請期限があり、逆算した計画が要る
・敷地条件がひとつひとつ違う実家の土地こそ、建築家と建てる家=注文住宅の出番


【目次】

1. なぜお盆は、家づくりの話を切り出しやすいのでしょうか?
2. 実家の土地に建てるとき、最初に確かめることは何でしょうか?
3. 建て替えとリフォーム、どちらを選べばいいのでしょうか?
4. 秋田の気候に、実家の敷地でどう向き合いますか?
5. 2026年の夏、お金まわりで知っておきたいことは?
6. 建築家と建てる家だからできることは何でしょうか?


■ なぜお盆は、家づくりの話を切り出しやすいのでしょうか?

[画像:お盆に家族が集まる秋田の住まいの居間。世代を超えて食卓を囲む様子]

家づくりの相談は、ご本人ひとりで進められるものではありません。特に実家が関わる話は、お父さんお母さん、場合によっては兄弟姉妹の意向まで含めて、みんなが同じ絵を見ているかどうかが決め手になります。

ところが普段は、それぞれが離れて暮らしていて、電話やメッセージのやりとりでは深い話になりにくい。「今度帰ったときにね」と先送りされているうちに、一年、二年と過ぎてしまいます。

お盆は、その全員が同じ場所にいる数少ない時間です。しかも実家という、話題の対象そのものの中にいる。「この廊下、冬は寒いよね」「屋根、いつ直したんだっけ」といった言葉が、自然に出てきやすい環境なんですね。

だからこの数日間に、結論まで出す必要はまったくありません。ただ「これから10年、この家をどうしていくか」というテーマを、一度みんなの前に置いてみる。それだけでも大きな前進です。私自身、お客様から「お盆に話が出て、そこから動き始めました」と伺うことが、毎年何件もあります。

ひとつだけ、コツをお伝えします。「建て替えよう」から入らないことです。「お父さんたちは、この先どう暮らしたい?」から入る。順番を間違えなければ、話はずっと穏やかに進みます。


■ 実家の土地に建てるとき、最初に確かめることは何でしょうか?

[画像:住宅の敷地図面と権利関係の資料を広げて打ち合わせをする様子]

ご相談をいただいたら、私たちはまず次の点を一緒に確認していきます。順番に見ていきましょう。

・土地の名義がどうなっているか。

これが出発点です。親御さん名義のままお子さんが家を建てるケースは非常に多いのですが、ここでよく心配されるのが贈与税です。国税庁の説明によれば、地代も権利金も支払わずに土地を借りるいわゆる使用貸借の場合、その土地を使用する権利の価額はゼロとして取り扱われるため、借地権相当額の贈与を受けたものとして贈与税が課税されることはない、とされています。

ただし、この土地は将来相続の対象になり、そのときの評価は他人に賃貸している土地ではなく自分で使っている土地として行われます。つまり相続の場面では評価が下がらない。名義を今のうちに移すのか、そのままにするのか、判断はご家族の事情によって変わります。必ず税理士さんや税務署にご相談ください。私たちも、必要であれば専門家をご紹介しています。

・境界と接道の状況。

古くからの敷地は、境界標が失われていたり、隣地との認識がずれていたりすることがあります。また建築のためには、敷地が幅員4m以上の道路に2m以上接している必要があります。昔からの集落や旧市街では、この条件を満たしているかどうかの確認が欠かせません。

・既存の建物をどうするか。

解体するなら、その費用と工事期間、そして工事中どこに住むかという仮住まいの計画が必要になります。母屋を残して離れを建てる、敷地の別の場所に建てて母屋は後から解体するといった段取りが取れる敷地もあります。

・ご家族の合意。

技術的にも法的にも問題がなくても、ここでつまずくと前に進みません。だからこそ、お盆の時間が生きてくるわけです。


■ 建て替えとリフォーム、どちらを選べばいいのでしょうか?

[画像:既存住宅の外観と、新しい住まいの模型を並べて比較検討するイメージ]

これは本当によく聞かれます。私の答えはいつも同じで、「今の建物がどういう状態か」と「これから何年住むか」の2つで決まります、というものです。

リフォームが向いているのは、構造や基礎がしっかりしていて、間取りに大きな不満がなく、水まわりや内装、部分的な断熱改修で暮らしが十分に良くなる場合です。工期も短く、費用も抑えられます。愛着のある建物をそのまま活かせるという価値も、決して小さくありません。

一方、建て替えを検討したほうがよいのは、耐震性能を今の基準まで引き上げたい場合、断熱を根本から見直したい場合、そして家族構成の変化にあわせて間取りを大きく変えたい場合です。特に耐震については、部分的な補強では届かない領域があります。私たちは新築で耐震等級3を標準としていますが、これは既存建物の改修で確保するのが難しい水準です。

秋田は、住宅に占める一戸建ての割合が高い地域です。令和5年住宅・土地統計調査の秋田県の集計では、一戸建ての割合は79.4%と全国で最も高いという結果が出ています。それだけ、ご実家が一戸建てで、その将来をどうするかという課題に直面するご家庭が多いということでもあります。

どちらが正解ということはありません。ただ、判断材料が揃っていないまま迷い続けるのが一番もったいない。現地を見て、建物の状態を確認して、両方の概算をお出しする。そこまでやってから考えていただければ十分です。


■ 秋田の気候に、実家の敷地でどう向き合いますか?

[画像:秋田の冬、雪が積もった住宅の外構と除雪スペース]

この夏も暑い日が続きました。8月に入ってからは高温への警戒が呼びかけられる日があり、一方で台風や湿った空気の影響で天気が大きく崩れる日もありました。この記事を書いている今週も、まとまった雨の予報が出ています。暑さと雨の両方に備えなければならない、そういう夏です。

そして数か月後には冬が来ます。秋田で家を考えるということは、この振れ幅の大きさに向き合うということです。

実家の敷地で建てる場合、この点でむしろ有利になることがあります。その土地の気候の癖を、ご家族がすでに知っているからです。

どの方角から雪が吹きつけるか。屋根の雪がどこに落ちるか。除雪した雪をどこに寄せていたか。夏の午後、どの部屋が一番暑くなるか。雨が強い日に水が溜まりやすい場所はどこか。何十年もそこで暮らしてきたご両親は、こうしたことを体で覚えていらっしゃいます。

これは設計にとって、非常に価値の高い情報です。新しく買った土地では、住み始めてから気づくことばかり。それを最初から織り込んで設計できるというのは、実家の土地ならではの強みなんですね。

私たちは、高耐震・高断熱パネルを用いた構造で、冬の寒さと夏の暑さの両方に対応する住まいをつくっています。ただ、性能の数字だけでは解けない問題もあります。玄関の位置、駐車場から玄関までの距離、雪を寄せるスペースの確保。こうした配置の設計は、その敷地を知っている人の話を聞かないと決められません。ぜひ、お盆にご両親から「この土地の話」を聞いておいてください。


■ 2026年の夏、お金まわりで知っておきたいことは?

[画像:住宅ローンと補助金の資料を確認しながら資金計画を立てる場面]

ここは事実関係が動く部分なので、あくまで私がこの記事を書いている2026年8月時点で公表されている情報として、いくつかお伝えします。ご検討の際は必ず最新の公式情報をご確認ください。

・金利は上昇局面にあります。

日本銀行は2026年6月の金融政策決定会合で政策金利を1.0%程度へ引き上げることを決め、7月末の会合では据え置きとなりました。長期固定のフラット35は、2026年8月の最低金利が3.290%と発表されており、前月から上がっています。変動金利についても、短期プライムレートの引き上げを公表している金融機関があり、今後の基準金利の見直しが見込まれています。

金利が上がると、同じ借入額でも総返済額は増えます。ただ私は、これを「急がなきゃ」と煽る材料にはしたくありません。大事なのは、いま現実に借りられる条件で無理のない返済計画が立つかどうかを、早めに数字で確かめておくことです。

・国の補助事業には期限があります。

みらいエコ住宅2026事業では、注文住宅の新築(ZEH水準住宅)について、第2期の交付申請の受付期間が2026年9月30日までとされています。予算の上限に達した時点で受付が終了する仕組みですので、期限まで残っているとは限りません。予算に対する申請額の割合は公式サイトで公表されていますので、そちらでご確認いただくのが確実です。

この事業は長期優良住宅やZEH水準住宅を対象としています。私たちが長期優良住宅の考え方を土台に家づくりをしているのは、こうした制度に合わせるためではなく、長く価値が保たれる住まいをつくるためですが、結果として制度を活用しやすい形になっています。

・自治体の制度も確認する価値があります。

秋田市には子育て世帯の移住や定住を後押しする補助制度があり、県としても移住支援の枠組みが用意されています。県外から秋田に戻られる方は、対象になる可能性があります。要件や金額は年度によって変わりますので、秋田市や秋田県の公式サイトで最新の内容をご確認ください。

なお土地の相場についても触れておくと、2026年の公示地価では秋田市の平均が前年から上昇しています。実家の土地を活かすという選択は、土地を新たに取得する費用がかからないという意味で、この局面では大きな意味を持ちます。


■ 建築家と建てる家だからできることは何でしょうか?

[画像:建築家と施主が図面を前に敷地条件を検討している打ち合わせ風景]

実家の敷地というのは、ひとつとして同じものがありません。細長い、道路より低い、隣家が迫っている、大きな木がある、母屋と蔵が残っている。既製のプランをそのまま当てはめようとすると、どこかに無理が出ます。

私たちが建築家と建てる家=注文住宅を本筋に据えているのは、まさにこういう敷地に応えるためです。敷地の形、日の入り方、風の抜け方、雪の落ちる方向、そしてご家族の距離感。それらを読み解いて、その土地だけの答えを出す。これは設計の力がないとできません。

特に、親世帯との距離の取り方は繊細なテーマです。完全に分けるのか、玄関だけ一緒にするのか、水まわりを共有するのか。あるいは母屋を残して、その隣に建てるのか。どれが正解かはご家族ごとに違いますし、10年後にまた変わるかもしれません。将来の変化を織り込んだ設計ができるかどうかで、住み心地は大きく変わります。

平屋をご検討される方も増えています。ご両親の年齢を考えると階段のない暮らしがいい、けれど敷地の広さとの兼ね合いをどうするか。実家の土地なら、街なかでは取りにくい平屋の広がりを確保できることも少なくありません。「あしたのHIRAYA」のように、平屋という選択肢を最初から用意しているのも、そうしたご相談が多いからです。

そして、お引き渡しがゴールではありません。私たちは入居後もアプリ「マイホム」でチャットからご相談いただける体制をとっています。ご両親と同じ敷地で暮らし始めてから出てくる困りごとにも、気軽に声をかけていただければと思っています。


■ あわせて読みたい

施工事例|敷地条件に合わせて設計した住まいをご覧いただけます
https://www.ashitanoie.jp/house/

あしたのHIRAYA|平屋という選択肢について
https://www.ashitanoie.jp/brand/hiraya/

お客様の声|実際に建てられた方のお話
https://www.ashitanoie.jp/voice/

分譲地|私たちの家づくりを完成した家で体感いただけます
https://www.ashitanoie.jp/estate/


■ まとめ

お盆の数日間で、家づくりの結論を出す必要はありません。ただ「これから10年、この家と土地をどうしていくか」というテーブルを、家族の前に一度置いてみる。それだけで、来年の今ごろの景色は変わっているはずです。

実家の土地に建てるという選択には、確認すべきことがいくつもあります。名義と税金、境界と接道、既存建物の扱い、そして家族の合意。ひとつずつ順番に片づけていけば、必ず整理はつきます。私たちは不動産部門も持っていますので、土地の話と建物の話をひとつの窓口でご相談いただけます。

そして何より、そこは何十年もご家族が暮らしてきた土地です。その記憶ごと引き継いで、次の世代の暮らしをつくる。家づくりって、きっと素敵な明日のためにあるんだ。私たちがそう考えている理由が、この仕事にはよく表れていると思っています。


■ あしたのいえ(秋田セントラル不動産株式会社)について

Home for wonderful tomorrow! 家づくりって、きっと素敵な明日のためにあるんだ。秋田市を中心に、潟上市・能代市などで注文住宅・分譲住宅・不動産のお手伝いをしています。

私たちの4つの強み

1. 耐震等級3を標準としています
2. 高耐震・高断熱パネルによる構造
3. 長期優良住宅の考え方を土台にした家づくり
4. 入居後もアプリ「マイホム」でチャット相談ができます

省令準耐火構造、24時間換気にも対応しています。


■ お盆の話し合いの、次の一歩に

ご家族の話がまとまってからでも、まとまる前でも構いません。まずは資料をご覧ください。

資料請求はこちら
https://www.ashitanoie.jp/booklet-ssl/

来場予約・お問合せはこちら
https://www.ashitanoie.jp/contact-ssl/

あしたのいえ専用TEL 0800-800-7725(受付9:00〜18:00/定休日不定休)
秋田市保戸野通町5-37 菊谷ビル1F


■ よくある質問

Q. 親名義の土地に子どもが家を建てると贈与税はかかりますか。
A. 国税庁の説明では、地代も権利金も支払わずに土地を借りる使用貸借の場合、土地を使用する権利の価額はゼロとして扱われ、借地権相当額の贈与を受けたものとして贈与税が課税されることはないとされています。ただし将来の相続時の評価には影響しますので、具体的なご事情は税理士や税務署にご確認ください。

Q. 実家の建て替えとリフォーム、どちらを選べばよいですか。
A. 現在の建物の構造・基礎・断熱の状態と、これから何年住むかで判断が変わります。耐震と断熱を今の基準に引き上げたい、間取りを大きく変えたいという場合は建て替えが向いています。建物の状態が良く部分的な改善で足りる場合はリフォームが合理的です。まず現地を拝見してからご提案しています。

Q. 既存の建物を解体する費用も含めて相談できますか。
A. はい。解体、地盤調査、造成、そして新しい住まいの設計と施工までを一続きの計画としてご相談いただけます。不動産部門もありますので、土地の境界や接道の確認、必要に応じた測量の手配もあわせてお手伝いします。

Q. お盆の期間中も相談できますか。
A. 定休日は不定休のため、ご来場前にお電話またはウェブからご予約いただけると確実です。ご家族が帰省されているタイミングでまとめてお話を伺えると、その後の進行がとてもスムーズになります。

Q. 秋田市以外の地域でも対応していますか。
A. 秋田市を中心に、潟上市、能代市など周辺の地域にも対応しています。ご実家の所在地をお知らせいただければ、対応可否を含めてご案内します。


あしたのいえ 秋田セントラル不動産株式会社 船尾 教司


■ 執筆者プロフィール

船尾 教司(ふなお のりつか)
秋田セントラル不動産株式会社「あしたのいえ」代表取締役。建築家と建てる家=注文住宅を中心に、不動産売買から分譲住宅・リフォームまで地域密着で取り組む。

会社概要 https://www.ashitanoie.jp/company/
Instagram https://www.instagram.com/ashitano_ie/


■ 参考にした公的情報

国税庁 No.4552 親の土地に子供が家を建てたとき
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/zoyo/4552.htm

みらいエコ住宅2026事業(公式)
https://mirai-eco2026.mlit.go.jp/

総務省統計局 令和5年住宅・土地統計調査
https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2023/tyousake.html

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